令和8年度 星槎大学・大学院
学長式辞
横浜会場では、昨日の嵐も通り過ぎ、桜の花もソメイヨシノから八重桜の季節になりました。 八重桜の花言葉を調べてみますと、「豊かな教養」 「理知に富んだ教育」などで、幾重にも重なる花びらが、知識の積み重ねや教養ある様子を連想させることに由来しているようです。 澄み切った青空の下、八重桜が咲き誇っていて、皆さんの門出を祝っているようです。
Zoom によるこの入学式には、北は北海道から南は沖縄県の皆さまが参加されています。 ただいま、星槎大学共生科学部908名、大学院教育学研究科修士課程28名、同後期博士課程3名、教育実践研究科専門職学位課程13名に、入学の許可をいたしました。 今までの累計在籍者数は、41,894名に達しています。
さて、星槎大学は2004年、北海道芦別市に開学し、22年目を迎えます。 現在は、箱根仙石原にあります箱根キャンパスを本部校としています。
大学院では、教育学研究科修士課程が2013年、教育実践研究科専門職学位課程が2017年に開設され、教育学研究科後期博士課程が2020年に開設されました。 大学院は、横浜市中区日本大通の横浜情報文化センター5階にあります横浜キャンパスをメインとしています。
星槎大学・大学院では、お仕事をされながら学ぶ学生や専門学校や他大学で学んでいる学生など、様々なバックグランドをもつ学生が共に学んでいます。 特徴の一つに、他の職種の方々と共に学び、互いに高め合うことが挙げられます。 ものの見方や考え方の違い、人生経験の違いなど、様々な皆さんとディスカッションする中で、『目から鱗が落ちる』ことが多々あり、物事の実態や真実に気付き、急に視野が広がり、学修意欲がわいてきます。 是非期待していただきたいと思います。
建学の精神には、『社会に必要とされることを創造し、常に新たな道を切り開き、それを成し遂げる。』 とあり、創設者の宮澤保夫名誉会長の想いが述べられています。
社会がどのようなことを望んでいるのか? 中学校を卒業した生徒が、高校に行きたくても行けない! ということを聞き、宮澤学園を創りました。 こうした子供たちを理解できる大人、先生を育成するということで大学を創りました。 そして、更に現場の最前線にいらっしゃる社会人の課題解決を図るべく「広い視野と深い専門性」を磨いていくために、理論と実践の往還を目指した大学院を創りました。 通信制のみの大学で教育学の博士課程を設置しているのは、放送大学を除くと星槎大学が唯一無二の存在です。 教育実践研究科は、専門職大学院で教育分野の認可は初めてで注目されています。 5年前の認証評価では、『新たな教育の夜明けである』と称賛されました。 そういう意味で、星槎は『常に新たな道を切り拓くパイオニア』であります。
『人と人、そして人と自然とが共生する社会の創造に貢献することを目的とし、『共生』という理念で結ばれる、教育、福祉、環境、国際関係及びそれらを横断する広い知力、共生する心の耕作、様々な課題を前向きに解決しようとする課題探究能力の育成、特別支援教育を担う教師等の育成を目指しています。
これから皆さんは、自ら学修計画を立てて自分のペースで学ぶことになります。 お仕事や勉学で忙しいのに、更に勉強の時間を生み出すのが大変かと思います。 そうした不安な気持ちもあろうかと思いますが、対面の授業や Zoom による授業で、全国の同じ志を持った仲間と語りあい、情報交換をすることで不安の払拭ができると思います。
また、昨年度より初年次教育の支援に力を入れ、スムーズに学修に入るようにしてきています。 是非、グーグルクラスルームの『初年次学修サポートクラスルーム』へ入ってみてください。
さて、皆さんには、星槎大学で「人を認める」「人を排除しない」「仲間を作る」という共生の考え方を学んで欲しいと願っています。
国際社会においては、ロシアによるウクライナ侵攻、また、アメリカ合衆国、イスラエルによるイランへの攻撃など、かけがえのない命が失われ、大変憂慮すべき状況です。 先日、4月8日に、アメリカ合衆国、イスラエルとイランによる2週間の停戦が報じられました。 しかしながら、お互いが疑心暗鬼になっていて、和平への提案事項は解決できそうもなく、先が見えない状況になっています。
「人を認める」「人を排除しない」と、その通りなのですが、実行するのがとても難しく、共生の理念とは程遠い状況となっており、一刻も早く停戦し、平和が訪れることを願わずにはいられません。 新入生の皆さんには、星槎大学・大学院において、深い学びと広い俯瞰的な視野を獲得し、共生社会の実現に向けて貢献するリーダーとなることを期待しています。 また、皆さんの輝かしい未来を心より祈念いたしまして式辞とします。
本日は誠におめでとうございます。
令和8年4月11日
星槎大学学長
西村哲雄
















