理念・設立趣旨
星槎大学の「建学の精神」
社会に必要とされることを創造し、
常に新たな道を切り開き、
それを成し遂げる。
人類の歴史は、絶えることのない長い戦いの歴史でもありました。第二次大戦後のアメリカを中心とする資本主義陣営と、ソ連を中心とする社会主義陣営との激しい対立の終焉も平和をもたらすものではありませんでした。冷戦構造の中で燻っていた民族や宗教などの火種が燃え上がり、戦いは世界に拡散した観すらあります。今、主義思想や人種・民族、宗教あるいは国家間の貧富の格差など諸々の異なる条件を与件として、共生する世界の構築が強く求められる所以であります。
この共生という観点から我が国を見れば、戦後50余年の長きにわたる平和のもと、人々の努力の積み重ねで世界が羨望する豊かな社会を実現しましたが、富や文化の地域偏在の拡大、高齢者や障害を有する人々への福祉や教育上の対応の遅れ等々、未だ豊かな社会を共有しているとは言えない状態にあります。今、更なる豊かに共生する社会の構築が求められるところであります。
次に、人と自然との関わりに目を転じますと、生態系の頂点に立つ我々人類の人口の激増とその営みによって、森林破壊、水質・大気汚染、温暖化等々の環境破壊が加速され、このままでは宇宙でも稀有な、生命に溢れる水と緑の惑星地球における生命の生存環境が損なわれるおそれがあります。次の世代に豊かな生存環境を引き継ぐことができるように、今、自然との共生が強く求められる所以であります。このようなことを考えるとき、私どもは、国際学園の共生という教育理念を大学レベルにまで引き上げ、人と人、そして人と自然が共生する社会の創造に貢献することを強く願うものであります。
この際、私どもは、その基になるものとして、教育や福祉、環境、あるいは国際関係に関する広い知力、共生する心を耕すこと、そして問題を前向きに解決する探求力の育成が不可欠であると考えるものであります。
星槎大学「建学の精神」全文(設置申請書より)
星槎大学「教育の基本理念」
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21世紀に適応する
広い知力の育成 - 心の耕作
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課題探究能力の
育成 -
特別支援教育を
担う教師等の育成
星槎大学は、建学の精神に基づいて、人と人、そして人と自然が共生する社会の創造に貢献することを目的とし、『共生』という理念で結ばれる、教育、福祉、環境、国際関係及びそれらを横断する広い知力、共生する心の耕作、様々な問題を前向きに解決しようとする課題探求能力の育成、特別支援教育を担う教師等の育成を目指しています。
共生科学部 設置の趣旨
誰でも、いつでも、どこでも学べる大学
職種や地域、個々の時間の都合など、人的・場所的・時間的な情報格差を 是正した学習の場を提供することをめざします。
生涯学習ニーズへの対応
社会環境や生活環境は成熟しつつあり、ひとびとが物質的に満たされ、ゆとりや心の豊かさなど多様な価値や自己実現を求めています。また、職業能力を高めつつ新しい知識や技術を獲得することが必要となるなど、生涯学習ニーズは高まっています。このような状況に対して、個々のライフスタイルやライフステージに合わせた学習が可能である大学通信教育をめざします。
地域社会への積極的な貢献
- 地域の特性や要望を加味した双方向的な公開講座を開設します。
- 地方自治体、福祉施設、商工会議所および地域の諸活動等、本学の教育研究に関連する分野における、地域の官民との積極的な交流および情報提供、助言します。
- 状況により、地域関係機関との共同研究をします。
- 近傍の高等教育機関と協力してネットワークを形成し、それぞれの持ち味を生かして、地域へ積極的に貢献します。