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星槎アカデミー「学びのフェス」理科実験教室に潜入!
【体験レポ】わらび餅&キュウリで科学を探究!?
星槎アカデミー「学びのフェス」理科実験教室に潜入!
〜身近な食べ物から解き明かす「糊化」と「浸透圧」の不思議〜
「理科や科学」と聞くと少し難しく感じてしまう子どもたちも多いはず。しかし、日常にあるお菓子や野菜を使った実験ならどうでしょうか?
2026年8月5日、星槎アカデミーで開催された「学びのフェス」では、子どもたちがワクワクしながら五感で学ぶ体験型・理科実験教室が実施されました。
星槎大学職員でもある山﨑実香先生が講師を務められました。
今回はその賑やかなイベントの模様をレポートします!
1. わらび餅をつくろう!~デンプンの「糊化(こか)」を科学~
最初のテーマは、和菓子でおなじみの「わらび餅」。子どもたちにも大人気のスイーツですが、実はここにも重要な科学現象が隠されています。
洗濯のりとアイロンも仲間!?身近な「糊化」クイズ
まずは先生から「糊化(こか)」という現象について解説。「デンプンに水と熱を加えることで、ねばり気が出る現象」のことですが、先生はこれを子どもたちに身近なクイズ形式で伝えます。
たとえば、「洗濯のりを使ってアイロンでシャツのシワを伸ばすのも糊化の応用」なのだそう!身近な生活と科学がつながった瞬間でした。
個性があふれ出るクッキングタイム
説明が終わると、いよいよ実験スタート!片栗粉と砂糖を指示通りの分量できっちり計り、カップに入れていきます。
【混ぜ方にも個性が!】
混ぜ方の工程では、子どもたちの個性が一気に開花!
大胆派:思い切りガシガシ混ぜる子
慎重派:そーっと優しく混ぜる子
観察派:沈殿するのが気になって次の指示があるまで混ぜ続ける子
それぞれのペースで楽しそうに実験に向き合う姿がとても印象的でした。
お互いに譲り合いながら、水を張ったフライパンにカップを入れて加熱を開始。「だいたい3分間加熱してね」という先生の指示に対して、「きっちり時間を計りたい!」という子には、スタッフのスマホタイマーが大活躍!
トロ〜り変化する状態に大興奮!最後はおいしく実食
加熱を進めていくと、徐々にカップの中身に変化が。1回目の加熱を終えて覗き込み、2回目の加熱へ……すると、ほとんどの子のカップにトロリとした粘り気が出てきました!
「粘り気が出た!」と嬉しそうに見せ合う子どもたち。実はこの粘り気の違いは、「デンプンがどれだけ水分を閉じ込められたか」の差によるもの。「どれだけ水分を閉じ込められたかな?」という先生の解説を聞きつつも、子どもたちは目の前の「混ぜ混ぜ・練り練り」に夢中!水分が少し多すぎた子は3度目の加熱を行い、好みの硬さに調整しました。
仕上げには、先生おすすめの「きなこ」をお好みの量かけて実食!「糊化」という言葉自体は難しく感じられても、目で見て触って、最後はおいしく味わうことで、しっかりと科学の楽しさが伝わったようです。
2. キュウリの串漬けをつくろう!~「浸透圧」を科学~
続いてのテーマは「キュウリの串漬け」です。なんと、今回使ったキュウリの一部は星槎アカデミーで栽培・収穫した獲れたて野菜! 自分たちで育てる環境があるからこそできる、とっても贅沢な実験です。
そのまま vs 塩もみ!キュウリの変化を比較実験
キュウリの内側の変化が観察しやすいよう、先生が縦にカット。子どもたちは1人4切れずつを受け取り、「下処理なしのキュウリ2切れ」と「塩でもんだキュウリ2切れ」で比較実験を行いました。
塩もみのシーンでも、子どもたちの個性が光ります。
塩をかけてしばらく待ってから優しく揉み始める子
塩を控えめにして様子を見る子
塩をかけたらとにかくひたすら全力で揉み続ける子(キュウリが潰れないか筆者もドキドキ!)
水分がしっかりと出てきて変化が分かりやすかったキュウリをみんなで観察し、塩もみによってキュウリから水分が抜ける「浸透圧」の働きを自分の手で体感することができました。
下処理のあとは、特製調味液に漬け込んで実食!
子どもたちの感想は……「味の違いはよく分からなかったけど、キュウリがすごくおいしかった!」と笑顔満点(笑)。先生によると「キュウリの個体差によって浸透圧の変化が出やすかったり違ったりするのもリアルな科学」とのこと。失敗も成功も含めて、生きた学びとなる素敵な時間でした。
3. 2つの実験を通して見えた「学び」と「教育」のヒント
今回の理科実験教室を通して特に印象的だったのは、子どもたちが自分のペースを保ちながら、のびのびと過ごしていたことです。先生は一律のルールで縛るのではなく、一人ひとりの様子に合わせて臨機応変にサポートしていました。
「授業」や「実験」というと、つい『全員で同じペースで進めるもの』と考えがちです。しかし、本当に大切なのは『実験させる』のではなく『見守り、サポートする』という姿勢ではないでしょうか。
危険なことだけをしっかり止め、あとは子どもたちの探究心と自主性に任せる――。これは理科の実験に限らず、日頃の子育てや教育全般においても大切な気づきを与えてくれる体験となりました。
星槎アカデミーとは・・・
多様な子どもの興味関心や理解度、認知特性に応じて、学年や学校種を超える学びを実現する、小中高一貫の学び舎です。ある分野において特定の才能を持つ児童生徒がその特性から吹きこぼれとなり、学ぶ機会を失い、力を発揮できていない現状を支援していくための教育機関として2023年4月よりスタートしました。「できちゃう人も取り残さない」を掲げ、一人ひとりの持っている能力をつぶさず、今後の社会に活かし、日本の未来を創っていく人材育成をするのがSEISAアカデミーです。
https://seisahighschool.ed.jp/academy/
【筆者プロフィール】
中山千智(なかやま ちさと)
学校心理士
約10年の幼稚園教諭経験を経て、星槎大学大学院にて専門職修士を取得。
多様性のある乳児・幼児・児童の成長、安心できる学習・保育環境を目指して活動中。














