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2030 私たちはどんな世界に生きているか
デジタルとリアルを支える人道主義者であれ-
初等中等教育の現状では、児童生徒数が減少し、学校も統廃合が進み縮小傾向にある反面、特別支援学校と特別支援教育の対象となる児童生徒は年々増加、高等学校では通信制に通う生徒も増加中です。
また、児童生徒の学力は、数学的リテラシー・科学的リテラシーは世界のトップ水準ですが、2018年PISA調査では、 読解力、情報活用能力に課題が見られました。一人一台端末について日本は、学習活用時間は短いが、ゲームやチャット等の学習時間以外の活用時間は諸外国に比べて長いという現状も明らかになっています。
国の動向に目を向けると、令和6年度からデジタル教科書の導入計画があり、令和7年までには高学年に教科担任制が実現されることになりました。これらの動きがとても速いスピードで回る中、現場は、教師不足となり働き方改革が最重要課題になりました。誇りをもち、信頼され尊敬される先生になってほしいという市民の願いが広がりつつあります。
これらにより、今後、 教育メガトレンド2030年を見据えた仕事をしていく必要が出てきました。 8年後、私たちはどのような時代に生きているでしょうか。
子どもと向き合う先生が求められる
教員を目指す皆さんには、 以上の潮流に立ち向かう児童 生徒に育てていくというミッションがあります。ある校長は、「全力で子どもと向き合い子どもの良さを見抜く先生が欲しい」と語っています。
また、本学の学生は、「コロナがあろうがなかろうが、教育方法がいかに変わろうが進歩していくしかない、子どもとともに成長していく。」と話し、「学校はどこへ向かうのか」という大きな問いを真正面から捉えた感動的な姿を見せてくれました。
少し先の未来を見据え、多様性を受容する懐の深さを持ちながら、児童生徒の考えを実現できる、人道主義(人間の尊厳と人間愛)に基づく「デジタルとリアルによる新たな学び」を一緒につくっていきませんか。今、そのことが最も求められているのです。
文

坂田 映子(サカタ エイコ)
専門分野:音楽教育
プロフィール・研究業績等














