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求める教師像 ー 校長経験者の思い ー
校長経験者としての立場から未来の学校を担う教師志望者に私の思いを述べる。
校長として学校教育充実のために教師に求めてきたことの根幹は「チーム学校」であり、具体的には次の4点を求めてきた。
「チーム学校」で重要な4つのポイント
第1点は「学校組織の一員としての自覚と意識」である。学校行事など教育現場では組織として動くことが多い。そのような時に「我関せず」では困る。皆が動く時は、皆と共に動く教師であってほしい。
第2点は「コミュニケーション」である。第1点とも関連するが、常日頃からの人間関係がとれていないと職場内で孤立し、そのことの負の延長として「我関せず」となる。負のスパイラルに陥る教師ではあってならない。
第3点は「職務遂行のスキルアップ」である。現代の学校 教育は、教育のIT化に象徴されるように急速に変化している。変化に対応する教師としての教育力が求められる。そのためには、たゆまぬ努力を怠らないことである。その 努力の成果が形となり、時代に求められる教師であってほしい。努力に裏付けられたスキルアップは、 教師生活の自信ともなる。
第4点は、「報告・連絡・相談」を大事にすることである。それぞれの頭文字から「ほうれんそう」と呼ばれ、これを大事にすることは、教師同士の人間関係を円滑にするだけではなく、学校の危機管理上、とても重要であり、学校が危機に遭遇した時に組織で対応し、一丸となって対処できるのである。これは、冒頭で述べた「チーム学校」を具現化させた姿でもあり、未来の学校を担う教員志望の読者に大いに期待するものである。
大切にしている言葉
結びに、読者に次の言葉を贈る。「生きているあなたが教育・生活の一つひとつが教科書・交わした言葉が教科書・見せている姿が教科書」、先輩教師から教えられた言葉であり、座右の銘である。
文

千田 光久(チダミツヒサ)
専門分野:特別支援教育
プロフィール・研究業績等