2025/11/30
- 教育
学び続ける教師でありたい
【学び続ける教師としての出発点‥‥教育実習】
私にとって学び続ける教師としての出発点は教育実習だった。実習校の校長先生から「教員になったら3年間は大学院に入学したつもりで勉強をしなさい」と言葉をいただいたのがきっかけだった。私の心にこの言葉は深く刻まれ、教師としてのスタートを切った。
【学び続けて得たこと‥‥教育者として揺るぎない信念】
養護学校の教員になり、多くの書籍を読んだ。知的障がい、自閉症などに関する専門書や自分が教師としてどう生きればよいかを問う書籍も多く読んだ。実習校の校長先生からいただいた言葉を大事にして学びを続けた。
学び続ける中で、教師として生きようとする私の精神を支えたのは日本のペスタロッチと呼ばれた教育者、東井義雄先生の『東井義雄詩集』であった。先生の詩に「川は 岸のために流れているのではない」という詩がある。その詩の一節に次のような言葉がある。
子どものために「教師」があるのである
子どもために「学校」があるのである
「できない子」のための岸になろう
「困った子」のための岸になろう
(東井義雄著.東井義雄詩集.探究社,1989.)
私は、どのような状況であれ、子どものことを第一に考える教師でありたいと思った。
これから学びを続けようとしている教員志望の方へ
現在、私は星槎大学において特別支援学校教諭免許状取得のための「教育実習」を担当している。教育実習を終えた多くの学生が実習日誌に「学び続ける教師でありたい」と決意を新たにした思いを書いている。本学の学生に限らず、教員志望の方には「学び続ける教師」という思いをしっかりと胸に刻み、教師の道を歩んでほしいと願っている。
学び続ける教師の姿は、子どもにとって重要なロールモデルでもある。見せている姿が教科書なのである。
文

千田 光久(チダミツヒサ)
専門分野:特別支援教育
プロフィール・研究業績等














