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2025/07/22
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学び続ける教師

今学校が求めるのは、子どもと真摯に向き合い、学び続けようとする教師であろう。その一端を紹介したい。研修に関与している学校の授業研究会で垣間見た若い教師である。

教職3年目、子どもたちとのすれ違い?

「私、くやしいです!」
公開授業のあとにT教諭はキッとして言った。教職について3年目。学級活動の内容に新しく位置づけられた「キャリア教育」を題材とする授業を公開した。学習指導要領を読み込み、アンケートを実施するなど子どもたちの問題意識や実態を把握して授業の構想を練ってきた。
一人ひとりが目標をもって学校生活を送ることができるようにしたいと願って設定した題材だった。だが、授業で子どもたちとやりとりをするうちに、どこか他人ごとのように考えているのではないかとの思いが募ったという。願いとはすれ違う反応に、思わず「くやしい!」という言葉がでたのだと振り返った。

「子どもたちは自分の課題として考えることができたのでしょうか?」
そう問いかけたのはM教諭だった。授業者の反省を自分の課題ととらえての問いかけであったが、協議はすぐに別の話題に移ってしまった。司会の対応に授業改善の課題を共有する難しさを感じたという。

課題をもって実践に取り組む教師

教職5年目。計画委員会など事前の活動に丁寧に寄り添い、合意形成のプロセスを重視して学級活動に取り組んでいる。実践的な活動を通して学習の意義を理解できるようすることをめざしている。
めざす学びを具現できない自分が「くやしい」というT教諭。その後、くやしさをバネに課題をもって実践に取り組み、研鑽を重ねている。子どもの「事実」をとらえて課題の共有にアプローチするM教諭。同僚と語り合うことが自分にとっての研修なのだと機会を捉えては問いを重ねている。
彼らの教室に入ると、一人ひとりと向き合い、その成長を支えるべく自分の立ち位置で努力する、その姿に子どもたちが信頼を寄せていることを実感する。

星槎大学教授
大隅 心平(オオスミシンペイ)

専門分野:学校・学級経営、特別活動、道徳教育、現代社会におけるこども論
プロフィール・研究業績等

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