日本語教師
多文化共生社会の実現を目指し、
グローバルに活躍できる日本語教育のスペシャリスト

グローバル化が加速する現在、国内外を問わず、日本語の習得を目指す外国人学習者が増加しています。そこで、今後ますます活躍が期待されるのが日本語教師です。
文化や宗教、生活習慣などの背景の異なる方に日本語を教えるため、日本語教師には日本語を教えるだけではなく、日本文化や歴史、日本人の考え方、習慣などに関する幅広い知識と指導能力が求められます。
本学では、多文化共生社会の実現を目指し、幅広く、外国人、外国人児童・生徒を含む「生きづらさ」「生活しづらさ」を感じている方に日本語を教えるだけではなく、本学の教育理念に則って日本語教育を実施できる力を養成していきます。また、外国籍の障がい児・者に対しても、一人ひとりに寄り添った日本語教育を実施できるよう学んでいきます。

- 日本語教育以外の障がい児・者に関する学修は指定科目とは別に履修が必要となります。
- 2023年5月に決定した国家資格化に伴い、本課程を修了すると経過措置のCルート(応用試験のみの受験)で登録日本語教員資格が取得可能です。
- 本課程では日本語教員試験の対策等は行いません。
- 本コースの現カリキュラムは2026年度末までの開講予定です。指定科目の単位を一部修得していた場合にも、2027年度以降は再度単位を修得する必要が生じる可能性があります。
星槎大学の日本語教師養成はココが違う!
- ことばを教えるだけではなく、相互理解を深め尊重しあうことを重視
- 通信制なので自分のペースで学修ができ、スクーリングはオンラインで受けられる(日本語教育実習のみ対面)
- 日本語教師養成コースと同時に教員免許状や各種資格、特別支援科目など学べるので、幅広い知識とスキルを身につけることができる
- 教職課程(幼稚園・小学校・中学校・高等学校)、特別支援科目を同時に履修することで、修了後、各自の教育現場で、このコースで習った知識を活用して日本語指導に当たることができる
- 責任をもって最後まで教職員がサポート
星槎大学日本語教師養成コースの特長
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最短1年!
最短1年間でコース修了。履修モデルがあるので初めてでも安心。
※学士(大学卒業)が必要な方は正科生として入学し、資格取得を目指します。資格取得に必要な単位は、卒業単位としても活かせます。
※入学時期によっては1年間で目指せない場合がございますので事前に星槎大学事務局までご相談ください。 -
充実した教育実習指導!
日本語教育実習は外国人学生に対して行います。実習後に行う「日本語授業実践演習」では、指導教員とともに自分自身の授業を振り返り、課題解決を図り、現場に活かせる力にしていきます。
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実践力が身につく!
すぐに現場で活躍できるよう日本語指導力育成に重点をおいた授業内容。演習を多く取り入れ、国内外での指導経験が豊富な教員が、一人ひとりに向き合い、理解できるまできめ細かく的確な指導を行います。
「日本語教育機関の告示基準」について
本学では、法務省入国管理局が定めた「日本語教育機関の告示基準(第1条第1項第13号ロ)を満たしたカリキュラムを設置。所定の必要単位を修得することにより、日本語教師を目指すことができます。
【日本語教育機関の告示基準(第1条第1項第13号ホ(3))より】
(3)学士、修士又は博士の学位を有し、かつ、大学(短期大学を含む。)又は大学院において、
26単位以上の授業科目による日本語教員養成課程等を履修し、当該課程等の単位を
教育実習1単位以上含む26単位以上修得(通信による教育の場合には、26単位以上の授業科目のうち、
6単位以上は面接授業等により修得)している者であること。
その課程の要件の確認は、告示基準第1条第1項第13号ロの解釈指針を準用するものとする。
日本語教師を取り巻く現状
日本語教師は、日本語を教えるだけではなく、文化や習慣など幅広い知識と見識が求められるため、若者世代のみならず50代から70代の人生経験豊かな方も学んでおり、幅広い年齢層の方が資格取得を目指しています。
また、直近数年間で、外国人の日本語学習者層の拡大と多様化が進みました。平成31年4月に「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律」が施行されたことにより、新たな在留資格として「特定技能」が創設されました。また、令和元年6月には「日本語教育の推進に関する法律」が公布・施行され、国内における日本語教育環境の整備が進んでいくことが期待されます。
今後、このような状況に適切に対応した日本語教育の展開が求められるとともに、日本語教師等の日本語教育に関わる人材に求められる役割やその活動の場も広がっていくと考えられます。
※令和2年度文化庁 国内の日本語教育の概要より抜粋
星槎大学日本語教師養成コースの指定科目について
学士を取得(大学卒業)していれば、本学の養成コースを修了することにより、法務省告示日本語教育機関における日本語教師の採用基準を満たします。
科目名 | 単位数 | 区分 | |
---|---|---|---|
総単位 | SC単位 | 必修・選択 | |
⽇本語教育 | 2 | 0.5 | 必修 |
移⺠と社会 | 2 | 0.5 | 必修 |
⾔語学 | 2 | 0 | 必修 |
⽇本語学(1) | 2 | 0.5 | 必修 |
⽇本語学(2) | 2 | 0.5 | 必修 |
⽇本語学(3) | 2 | 0.5 | 必修 |
⽇本語教授法 | 2 | 1 | 必修 |
⽇本語教育演習Ⅰ | 1 | 1 | 必修 |
⽇本語教育演習Ⅱ | 1 | 1 | 必修 |
⽇本語教育実習 | 1 | 1 | 必修 |
⽇本語授業実践演習 | 1 | 1 | 必修 |
ジョブ・スキル | 2 | 0.5 | ○ |
⾔語発達学 | 2 | 0.5 | ○ |
聴覚・⾔語障害児への⽀援 | 2 | 0.5 | ○ |
⽐較⽂化論 | 2 | 0 | ○ |
特別支援教育特別講義 | 1 | 1 | ○ |
風土と場所文化 | 2 | 0 | ● |
異⽂化理解 | 2 | 0.5 | ● |
異⽂化間コミュニケーション | 2 | 0.5 | ● |
世界の見方とジャーナリズム | 2 | 0.5 | ● |
グローカルコミュニケーション特別講義 | 1 | 1 | ● |
合計 | 26 | 9 〜 |
- SC=スクーリング
- 必修及び○から2科目以上、●から2科目以上を修得し計26単位以上を修得すること
指定科目の履修の順序
1年間で資格取得する場合の必修科目受講スケジュール
科目名 | 学修開始時期 | 単位認定時期 | |
---|---|---|---|
ステップ① | 日本語教育 | 入学後 | 上半期 4月生:9月末 10月生:3月末 |
ステップ② | 移民と社会 言語学 日本語学(1) 日本語学(2) 日本語学(3) |
ステップ①の科目のスクーリング受講後 | |
ステップ③ | 日本語教授法 | ステップ①②の科目の単位認定後 | 下半期 4月生:3月末 10月生:9月末 |
ステップ④ | 日本語教育演習Ⅰ 日本語教育演習Ⅱ 日本語教育実習 日本語教育実践演習 |
ステップ①〜③の科目の単位認定後 |
- 選択科目(指定科目表の区分が◯と●の科目)の学修時期は定められていませんので、ステップ①〜④いずれのタイミングからの学修でも問題ありません。
学納金について
学納金内訳 | 正科生(従量課金制) | 科目等履修生 |
---|---|---|
検定料 | 10,000円 | 10,000円 |
入学金 | 40,000円 | - |
年間登録料(1年分) | 10,000円 | 20,000円 |
コース履修登録料 | 30,000円 | 30,000円 |
授業料 | 156,000円 | 260,000円 |
スクーリング受講料 | 100,000円 | 100,000円 |
計 | 346,000円 | 420,000円 |
- 1年間で修了を目指す場合のご案内です。
- 日本語教育実習のスクーリングは4日間対面受講となるため、スクーリング受講料は20,000円です。
日本語教師養成コース FAQ
-
Q
日本語教育機関の告示基準とは何ですか。
A日本語教育機関が留学生を受け入れるために守らなければならない、法務省の出入国在留管理庁が定めるルールのことです。
本コースのカリキュラムは法務省が提示しているルールに沿って構成されています。 -
Q
登録日本語教員(日本語教師の国家資格)を取れますか。また、法改正に対応したコースになっているのでしょうか。
A本コースは必須の教育内容50項目に対応した課程となっておりますが、本コースの修了のみでは国家資格を取得することはできません。
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Q
このコースを修了した後に登録日本語教員の資格を取得する方法を教えてください。
A本コースを修了し、かつ大学を卒業している(他大学も可)場合、日本語教員試験(国家試験)のうち基礎試験と実践研修が免除となり、応用試験をご自身で受験し合格することが必要です。なお、本学では国家試験対策は行なっておりません。
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Q
3年次編入学で学士取得も目指しますが、日本語教員試験はいつ受験することができますか。
A学士取得年度に卒業見込として日本語教員試験が受験可能です。
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Q
他大学をすでに卒業しています。大学を卒業する必要はありませんが、このコースだけを受講することはできますか。また、どの入学区分が適していますか。
A受講できます。
既に学士を取得されている場合は正科生、科目等履修生どちらでご入学いただいても問題ありませんが、正科生(グローカルコミュニケーション専攻)1年次への入学がおすすめです。
正科生は卒業または退学するまで学籍が継続しますので、コース修了後は退学して学修を終了します。 -
Q
他大学で学修しています。科目等履修生でこのコースを受講することができますか。
A受講できます。科目等履修生としてコースを履修してください。
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Q
他大学で修得した単位や、これまでの勤務経験によって免除される単位はありますか。
A免除される単位はありません。
本コースではすべて本学の指定科目を履修する必要があります。 -
Q
教育実習場所や時期については決まっていますでしょうか。
A教育実習は横浜事務局で1月、7月の年2回実施しています。
4日間の対面で、原則9時30分から17時30分まで受講が必要ですが、時間は年度により変動する場合があります。 -
Q
教育実習に行くのが不安です。教壇に立てるのか不安です。
A最初はみんな不安です。自信を持って教壇に立てる力を養ってから実習を行うため、後期に教育実習関連科目を集中して学修します。
LMSにより学生と先生が繋がっていますので、いつでも相談ができる環境にあります。
また、教育実習は指導教員制ですので、内容濃く密に指導を受けることができます。 -
Q
海外からの受講は可能ですか。
A可能です。
ただし、「日本語教育実習」4日間は横浜事務局での対面スクーリングが必須であるため、その際には日本へお越しいただくことになります。 -
Q
外国人です。このコースを受講できますか。また、ビザはでますか。
A受講できますが、N1相当の日本語力が必須です。
授業もテキストもすべて日本語ですので、難解な日本語を理解する必要があります。
受講希望の方は横浜事務局の日本語教師養成コース担当:石原までお問い合わせください。
また、学生としてのビザの発行はできません。通信制大学ですので、どこの国からでも学修できることがその理由です。 -
Q
仕事と両立しながら取得を目指したいです。仕事が不定休ですが、それでも取得は可能でしょうか。
A仕事をしながら取得を目指している方がほとんどですが、スクーリングは土日開催のため、土日に出席できない方は両立が難しい場合があります。
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Q
卒業生の方の就職状況(現在の活動実績)について知りたいです。
A3月修了、9月修了生共に、毎回、全国、海外の日本語学校、日本語教育機関、オンライン日本語教師等に就職、活躍しています。
就職先日本語学校からも好評です。