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HOME > 受講生・卒業生の声 > インタビュー5 - 還暦記念で女子大生に。周囲にも広がる学びの輪 - 土岐春美さん (60代 / 神奈川県)
Interview 5

還暦記念で女子大生に。周囲にも広がる学びの輪

土岐春美さん (60代 / 神奈川県)

プロフィール
60歳を機に、福祉専攻の1年次に入学。5年間の在籍を経て、2021年3月に卒業。現在は、地域でのボランティア活動など社会貢献活動を中心に行なっている。

今回、大学で学び始めたきっかけについて教えてください。

土岐さん

60歳の時に還暦記念に何かしようと思って、その時に大学で学んでみたいなと思ったのが入学のきっかけです。学ぶ分野として「福祉」を選んだのは、自分自身も年齢を重ねていく中で、自身の親や、お友達に何かできることが増えるかもしれないという思いからでした。

大学で学ぶのにあたって、星槎大学を選んだ理由やきっかけはありますか。

土岐さん

実は、学び始める1年くらい前に、たまたまお買い物に行った時に、通信制大学の合同説明会をやっていたんです。それで、話の種にでもと、気軽な気持ちでお友達と参加してみて、いくつかの大学を見て周っている中で、星槎大学のブースでもお話を聞きました。その時、スタッフの方に丁寧な説明を受けたのと、スクーリング会場が横浜にもあると聞いて立地的にも良いな、となんとなく思っていました。それで、60歳になった時にそのことを思い出して、学ぶのであれば、星槎大学が良いなと思って入学を決めました。

入学にあたり不安なことなどはありましたか。

土岐さん

入学前は不安なことというよりも、60歳で女子大生になれるということに、もうウキウキしちゃって(笑)机を準備したり、パソコンを用意したり、とにかく嬉しくかったのを覚えています。実際に学修を開始してからは、大変なこともありましたが、入る前はとにかく楽しみという気持ちの方が大きかったですね。

準備万端ですね!実際に学修を開始大変だと思ったのはどんなところですか。

土岐さん

まず大変だったのは買ったばかりのパソコン操作ですね。自分のイメージでは、カッコよく操作しているイメージだったのですが、親指だけで打っているような状態で……。あとは、図書館にいったものの、本がたくさんありすぎて、あれもこれも重要に思えてすごく調べるのにもすごく時間がかかったりとか……。もう40年以上も勉強から離れていたので、書いては違う、書いては違うと思ってとにかく最初はレポートが苦手で大変でした。

学修を続けるコツは仲間をつくること

最初はレポート作成が苦手だったということですが、学修していく中で変化はありましたか。

土岐さん

星槎大学にはマンツーマン指導員といって担任の先生がいるんですよね。それで、ここはもう担任の先生に頼るしかない!と思って。始めてから1ヶ月ちょっとのところで、勇気を出して担任の先生にメールで相談してみたんです。そしたら、先生の方から「連絡をもらえて嬉しいです」という内容のメールの返信をいただきました。通信での学修は孤独との戦いで、それは学生も教員も同じ気持ち、だから教員としても学生から相談をしてもらえるのはとても嬉しいと。最初はどうしよう、こんなんこと書いたら困るかなとか、色々悩んでいたのですが、そのメールの言葉にすごく勇気をもらえました。もしかしたら、レポートが書けなくて悩んでいるのは私だけじゃないかもってその時に思えたんです。そこから、いろいろなアドバイスをいただきながら、、2年目くらいから徐々に進みやすくなってきました。慣れるまで少し時間はかかりましたが、私自身は5年計画での卒業を目指していたので、その計画に沿ってできるように、目標を立てて学修をしていきました。

学修計画はどのように立てていましたか。

土岐さん

最初は、わからないことも多かったので、まずは履修相談を受けました。最初から4年での卒業は難しいかなと思って5年計画で考えてもらいました。それでスケジュールを組んで、今年はこれを合格すれば何単位が取れるというのを張り出しておいて、それに合わせてスクーリングをいつ受けるか、レポートはいつまでに出すか、というのをカレンダーに書き込んで見えるようにしていましたね。そこから、1週間ごとでの予定を決めてその中で調整ができるようにしていました。

学修をしていく中で大変なこともあると思いますが、モチベーションを保つコツなどはありますか?

土岐さん

実は、私が大学で学び始めてから「ママが大学行っているんだから、私も大学に行けるかも」といって、なんと、娘も社会人枠で看護の学校に通い始めたんです。それで、娘も勉強しているんだから、こっちも負けてられないぞという気持ちになれました。勉強だけでなく、コロナ前は、娘と一緒にカラオケに行ったりし、”女子大生生活”を楽しんで息抜きもしていましたね。
あとは、星槎大学の学生にもお友達がいるんです。スクーリングで出会った40代の方と、娘と同じくらいの年齢の方のお二人なんですが、すごく仲良くなって、それぞれ学修に関してアドバイスをしあったりしていました。実際にスクーリングであったのは1回だけでしたが、その後も連絡を取り合っていて、4人お出かけしたり、プライベートでもつながりができました。だから、やっぱり家族だったり、友達だったり、そういった一緒に頑張る仲間の存在は大きかったと思います。

その時に知り合った方々は今でも繋がりはありますか。

土岐さん

はい。今でも連絡を取り合っています。最近はお友達とのコミュニケーションの方法にも変化が出てきていて。星槎大学で学ぶ中、コロナ禍に入り、オンライン授業が中心になったことで、オンラインでのコミュニケーションもすごく身近なものになりました。それでWeb会議アプリでつないで、お話ししたりというのをプライベートでも取り入れています。これはオンライン授業を受けたからこそですね。

学びを通じて広がる縁

星槎大学で学んで印象に残っている科目はありますか。

土岐さん

「ボランティア活動」の科目です。ボランティアは、社会福祉協議会の関連で、有料法人ホームとケアプラザで行なっているデイサービスとの2カ所で実施したのですが、この活動がその後の自身の活動にもつながっているんです。
有料老人ホームでは、95歳の元小学校の先生との出会いがありました。その方がせっかくだから一緒に何かをしたいと申し出てくださったのをきっかけに、オカリナを習ってその先生のピアノとセッションをしたり、クリスマスイベントに孫を連れていってパーティーをしたりといった活動を体験しました。老人ホームはなかなか普段外との接点がないということで、利用者のみなさんが涙を流してすごく喜んでくださったんですね。ボランティアを行わなければ、経験できなかった貴重な体験ですので、すごく印象に残っています。また、ケアプラザでは、入浴後のドライヤーかけのお手伝いを行なったのですが、その後私が、社会福祉士の実習を行う年には、ちょうどコロナ禍に入ってしまい実習の受け入れ先を探すのが大変な状況になっていたんです。ただ、あの時ボランティアをしてくれていたから、ということでケアプラザが実習先としても受け入れてくださったんですね。これも活動を行っていたからこそ繋がったご縁です。
実は、卒業後の今も、社会福祉協議会の方から、障害のある児童の通学の付き添いのボランティアとしての依頼があり、現在に繋がっています。私が福祉について学んでいたことや、これまでボランティアでの活動を踏まえてお声をかけてくださったそうです。こうした活動は、これからもずっと続けていきたいと思っています。

普段から、地域や社会に対しての貢献活動を意識していらっしゃるんですね。共生研究では一人暮らしの高齢者の方の終の住処をテーマに荒れていましたか、テーマを選んだ理由やきっかけはありますか。

土岐さん

80歳の友達のお話がきっかけです。その方のお子様は地元を離れ東京で生活をしていたので、ご本人は地元に残り、ひとり暮らしをしていました。その方から、老後は今の地元で終えることができないというお話があったんです。その時、彼女がすごく寂しそうな顔をされていたのが印象的でした。本当は地元に友達もいるし、この土地に残りたいという思いがあったと思うんです。どうして彼女はこの場所にずっといることはできないんだろう、何か力になれることはないかと思ったのがきっかけです。

実際1年の取り組みを通して印象深かったことはありますか。

土岐さん

当初は、担当の先生からも、「土岐さんは足で資料を集めるタイプだね」と言われたこともあって、インタビューを主軸に考えていました。だから、高齢者の方に会って、その都度、お話を聞くことを行っていましたが、コロナ禍になり直接会うことができなくなってしまいました。それで、担当の先生から「ダメな時にダメだと思わないで違う方法を考えてみましょう」とアドバイスをいただいて、別の良い方法はないかということを考えたんです。そのとき、手紙を書いたらどうかと思って手紙でのアプローチに変えてみました。そしたら直接会った時には言えなかったけれど、手紙だから……ということでそれまで話せなかった本音を書いてくれた方がいたんですね。この状況下になったからこそ、知り得た部分もあったなという点は印象に残っていますね。

自分が変わることで周囲にも変化

学修をしていく中で、ご自身のライフスタイルに変化はありましたか。

土岐さん

自分が学修を始めたことで、家族にも変化がありました。先ほどお話ししたように、娘も社会人学生になって、孫のこともあるので2世帯で同居することになったんです。それで、レポートを書いていたら、娘の旦那さんが「ワード」の使い方を教えてくれて、レポート作成についてアドバイスしてくれたりしました。あとは主人もスクーリング会場まで送迎してくれたりと、家族みんなが「女子大生を守る会」として協力してくれました(笑)孫も宿題をやるときに、「よーいドンでばぁばも宿題!」といってお尻を叩いてくれるので、一緒になって頑張れましたね。
あとは、福祉を学んでいるということでクラス会でも大人気です(笑)みんな関心のある分野だから色々と聞かれます。その影響か、友達の中には、通信制で学修を始める人も出てきました。

土岐さんの影響で周りにも学びの輪が広がっているんですね。学んだことで、ご自身の考え方などに影響はありましたか。

土岐さん

勉強してみて一番良かったのは、人間的に変わったって言ってもらえることですね。頭が良くなったとかではなく、他者を認めることができるようになりました。例えば、困っている人がいた時に、例え自分の知識ではどうしたら良いかがわからなかったとしても、この人に一緒に聞いてみようとか、図書館で調べてみようとか、きっとどこかに答えはあるかもしれないという思いで行動できるようになったんです。わからなことを、そのままにしないで考えるようになったという点が一番大きな変化ですね。

学んだことで、たくさんの変化があったんですね。今後の目標や夢はありますか。

土岐さん

こども食堂であったり、障害のある方へに支援であったり、ボランティアとして障害児や地域の手助けができればいいなと思っています。60歳まで生きてきて、ある程度のことは知っていると思い込んできたけれど、自分思っていた「普通」は、人それぞれ違ういうことを大学の学びを通して気づきました。自分の考え方も変わったので、それを活かして、社会に恩返ししていきたいと思います。

学びたいという気持ちがあれば年齢は関係ない!

最後に、入学を検討している方へのメッセージをお願いします。

土岐さん

大学に入るのに年齢は関係ありません。いくつになっても学び始めることは可能です。
星槎大学は在籍年限もないので、何年かかっても大丈夫です。なので、年齢にとらわれず、学びたいという気持ちをぜひ大事にしてもらいたいなと思っています。

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