学生謝辞全文
梅の花も満開を終え、桜の蕾がふくらみ始めたこの頃、本日は私たち卒業生のために、このような式典を挙行していただき、誠にありがとうございます。 卒業生を代表して、お礼の言葉を申し上げます。 また、学長をはじめ教職員の皆様におかれましては、ご多用の中ご臨席下さり、心から感謝申し上げます。 卒業という節目となるこの場をお借りして、新たな道へと歩みを進める私自身の話を交えながら、お礼を述べさせていただきます。
私は2021年3月に星槎国際高校を卒業し、自身が不登校となり苦しい経験をしたことから、今同じように悩んでいる子どもたちの居場所を作りたいと思い、英語の教員免許の取得を目指して星槎大学に入学しました。 人生初めての大学生活で右も左も分からない中、初年度に多くの科目を履修したことで当時のマンツーマン指導員の先生や事務局の職員の方に心配をされました。 この時の私は、科目数はそこまで多くないと考えていましたが、毎週の土日はスクーリングで予定が埋まり、平日はレポート作成やスクーリング準備に追われ、大学生になったら始めたかったアルバイトもできず、コロナ禍で人との関わりが制限された中で一人、スクーリング準備やレポート、科目修得試験に時間を費やす毎日となってしまったことを今でも覚えています。
学修を始めてすぐに、大きな壁にぶつかりました。 当時の自分の英語力と他の学生の英語力に大きな差があり、学修についていくことが難しかったのです。 スクーリングで行う英語でのグループワークは、単にその場にいるだけとなってしまい、周りが楽しそうに進めている中で取り残され、自分の不甲斐なさからスクーリング後に涙を流すことが続きました。 そんな調子で、英語系科目の単位ばかりが思うように取れず苦戦を強いられたため、方向転換を決めました。 当時のマンツーマン指導員の先生に、「次にやりたいことはなんですか」と聞かれたとき、子どもたちの居場所を作りたいという思いは変わらなかったので、それに繋がるようなことを学修したいと考えました。 そこで、発達障がいのある子どもの支援について興味が湧き、子どもの関わり方を学修できる科目を中心に履修を組み直すことにしました。 併せて、自分の大学生活を充実させるために、実際に子どもと関わることができる学童でのアルバイトをすることを決めました。
それからの私は、マンツーマン指導員の先生の支援もあり、1年次に多くの単位を取得できていたことによって、2年次以降は先ほども述べた学童でのアルバイトや母校でのボランティア活動といった、大学以外での様々な活動をする時間を持つことができました。 スクーリングは主に土日に行われ、計画次第で平日は自分のやりたいことができる星槎大学の良いところを活かすことができたと思います。
星槎大学は通信制大学であり、自分のペースで学修を進められるなどのメリットがある一方で、他の学生との関わりの場を作ることが難しいという面があります。 しかし私は大学生活の楽しみである、他の学生との関わりを持つことを諦めたくはありませんでした。 そこで私は様々な先生にメールをし、「他の学生と交流できる場がほしい」ということを伝え続けました。 多くの先生が賛同して下さり、オープンキャンパスをはじめとする、多くのイベントに参加をして少しずつ学生同士での交流が増えてきました。 この機会を絶やすまいと思い、4年次に S.U.S (Seisa University Students) クラブを立ち上げ、積極的に学生同士で交流できる場を作りました。 はじめから集まりが良かったわけではありませんが、ポータルサイトやメールを使ってお知らせをし、さらにスクーリングで出会った学生に案内をしたりするなど、工夫を重ね、少しずつではありましたが、関心を持つ学生も増え、今年度は数多くの企画を実施することができました。 学生同士で話をしたり、お互いに悩みを解決したりするなど、通信制大学でも自分が憧れていた、一般の人が想像するような大学生活の形を作ることができたことを嬉しく思います。 S.U.S クラブがさらに大きなものになることを願っています。
卒業後は放課後等デイサービスでの勤務が決まっており、社会人としての1歩を踏み出します。 この放課後等デイサービスで採用面接を行った際、「10年後にしたいことはありますか」と尋ねられ、私が就職先として1番希望していたのは学童保育だったが、地元から通勤できる範囲で正規雇用として働ける学童保育が無いという現実を目の当たりにして、「子どもや保護者はもちろん、そこで働く職員も大切にする学童保育を地元で作りたい」と思ったことを話しました。 「そんなのは無理だ、諦めた方が良い」と言う人もいる中で、面接をして下さった方は、「若いうちからそのようなことを考えられるのは、素晴らしいことです。その向上心を大切にしてください」と私のたわいもない夢を応援してくれました。 この時に、「この場所で働き、新たに経験を積んで夢を叶えたい」と強く思い就職を決めました。 先、楽しいことばかりではなく、厳しい現実や辛いことがたくさん待っているかと思います。 しかし行動した先に、得られるものがあるということを星槎大学での学びや活動を通して知ることができたので、「共生」と夢を実現できるようにこれからも努力を惜しまず、自ら行動していきたいです。
結びにあたり、通信制である星槎大学を目標としていた4年間で卒業を迎えられたこと、迷いながらも自分の夢を見つけることができたことは、自身の大きな誇りとなりました。 新たな希望を胸に、本日ご臨席を賜りました皆様方のご多幸と、星槎大学の益々のご発展をお祈り申し上げ、謝辞とさせていただきます。 本当にありがとうございました。
令和7年3月15日
卒業生代表
共生科学部 共生科学科 杉崎友紀















